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BüG-TRIPPER 3rd Anniversary ONEMAN SHOW “ Wonderful View !! “ FORTIS Live Report !

左から、Tsukasa Matsukawa、Kento Nakashima、Kota Ibuka、Yuki Hidaka

BüG-TRIPPER

Vo. Kota Ibuka
Gt. Yuki Hidaka
Ba. Kento Nakashima
Dr. Tsukasa Matsukawa


生誕3周年を迎えた「BüG-TRIPPER」、その節目として開催する「BüG-TRIPPER 3rd Anniversary ONEMAN SHOW Wonderful View !! 」まだ冬の名残を感じさせる東京は原宿。今日のこの特別な夜は、彼らのこれまでの旅路における一つの節目であり、彼らと出会えたファンと共にこれまでの旅路を振り返り、そして新たな旅の始まりとなる特別な夜だ。

「BüG-TRIPPER」(バグトリッパー)その名前の由来は男の子も女の子も笑顔を絶やさず、誰一人欠かす事無く素敵な景色を皆で分かち合えるよう求め旅立つ、言うまでもなくその先導者はメンバー4人であり、このバンドはメンバー4人だけではなく「BüG-TRIPPER」と出会ったすべての人達を含む意味合いを持っている。

もはや取材を忘れ個人的に楽しみにしていた「BüG-TRIPPER」の単独公演。メンバー4人に初めて出会ったのはちょうど3年前、まだ「BüG-TRIPPER」というバンドが誕生したばかりの頃に弊メディアの単独取材で今後の熱い意気込みをメンバー一人一人が語ってくれた。それから早三年、大勢の人々の心を掴むいくつもの楽曲を発表し、単独ライブでは sold out を達成。当時答えてくれたとおりの成果を当然の事のように成し遂げてきた「BüG-TRIPPER」。今日のライブは私自身、彼らの成長とその魅力を再確認する上でも心待ちにしていた日である。

※ 過去の記事「BüG-TRIPPER」“奇跡を起こす4人の共鳴“
https://fortis.tokyo/2021/11/27/bug-tripper/

東京は原宿の老舗ライブハウス「原宿RUIDO」は、開演前から「BüG-TRIPPER」の多くのファンが詰めかけていた。会場はいくつものスクリーンとステージの背面には「BüG-TRIPPER」の大きなバックドロップで彩られている。単なるスクリーン群ではない、このライブではこの夜を特別な効果で彩る映像のプロジェクトチームも参加している。

超満員のオーディエンスは殺伐とした荒ぶった雰囲気とは対極的な、温かみのあるどこかアットホームな感じで一人一人が心から「BüG-TRIPPER」を応援し、そして今日のこの瞬間「BüG-TRIPPER」の音楽を思う存分楽しもうとする想いが伝わってくる。

BGMが止み、館内が暗転すると会場は一瞬にしてファンの拍手と歓声で熱狂の渦へと変わった。意外にも静かなSEが流れ始めメンバーがステージへ足を進めるとSEに繋がる形で圧倒的に力強い音が重なった。挨拶代わりの Gt. Hidaka、Ba. Nakashima、Dr. Matsukawa 3人による掛け合いだ。音でお互いが高めあい各自を確かめ合うかのように、そしてオーディエンスに今日の感謝と離陸に向けてのテイクオフの如く音のうねりは会場を包み込んだ。

やがてVo. Ibuka が姿を現した。ファンに呼びかけると同時に楽曲「Drop a Bomb」から 「BüG-TRIPPER 3rd Anniversary ONEMAN SHOW」は始まった。” 3周年!最初からとばしていくぞ!” Ibuka のその一言で会場は完全に一つになる。ハイトーンでいて力強い歌声は一瞬でファンを先導し、会場の一人ひとりと会話をするかのように、全ての言葉一つ一つを丁寧に漏れなくファンに届くよう力強く歌い上げる。

まるで歌声で誰一人として繋いだ手を放さず、みんなを引っ張る先導者のように。時折はなつシャウトは特徴的で、Ibuka だからこそのタッチで楽曲の輪郭は形成されていく。歌唱力など自明の理であって、とにかく聞く人の心を掴んで引っ張っていく。自身が望む景色を、同じ景色を「BüG-TRIPPER」を知ってくれたファン一人ひとりに見せたい、そんなIbuka の心意気がライブ会場を包み込む。

Kota Ibuka

「New Era」、「Beat」と曲は繋がれ、会場は緑色のライブタオルが波のように揺らめいている。「BüG-TRIPPER」の今日の船出に全てを預けて「BüG-TRIPPER」が演出するエンターテイメントに酔いしれ、皆がこのとても贅沢なアトラクションに息つく暇もなく、何よりも楽しく心躍る「BüG-TRIPPER」の楽曲の連鎖に身を委ねる。

それぞれの楽曲はとてもバラエティに富んでいて、「BüG-TRIPPER」の楽曲をジャンルとして一言で例えるのは相応しくないだろう。あえて言うのであれば、エモーショナルであってオルタナティブでもあり、パワーポップでもあるだろう。それでいてストレートな裸ロックな曲もある。ただ間違いなく言える事は「BüG-TRIPPER」が生み出す楽曲やこの空間は、”唯一無二” であるという事。言うまでもなくメンバー4人それぞれが唯一無二のアーティストであり、実際にこれほどまでに演出にも目を向けて、常にファンに如何に楽しんでもらえるか、どれほどのものを届ける事ができるか、「BüG-TRIPPER」のライブはメンバー4人が常にその事を考え、突き詰め、導き題した答えである事がこのライブ会場に立ち入るだけで自ずと伝わってくる。

「タサクジエン」、「勇敢な旅立ちの唄」、「Lonely Doll」と楽しくも力強い楽曲が続く中、「BüG-TRIPPER」の音の迫力と温かさに包まれた会場はとにかく終始心地が良く、その理由の一つとして Ba.Nakashima の優しくも太く、時に力強い音色が要因なのかもしれない。鼓動のようなベースラインで圧倒的な安定感を示す瞬間もあれば、トリッキーでインパクトのあるスラップも多様する。その音色とプレイスタイルには一切のブレがなく、「BüG-TRIPPER」の楽曲やライブに安心して体を委ね酔いしれる事ができる何よりの契機だろう。

Kento Nakashima

そしてDr. Matsukawa のどこまでも深い深い集中、その先から叩き込む一打一打で、「BüG-TRIPPER」のサウンドに魂とエネルギーが注ぎ込まれる。「BüG-TRIPPER」のサウンドはMatsukawa が刻む変拍子やきめ細かなビートで、ベースとの掛け合いに限らずギターや歌との掛け合いも多くあり、メンバーとファンと、まるで会話をするかのようなドラムプレイに目と耳を奪われる。

Tsukasa Matsukawa

ライブも中盤、「余滴」、「アキカゼ」と曲の中につい自身を投影してしまうエモーショナルな楽曲が続く。Ibuka の独唱から始まる「アキカゼ」は、ミニアルバム「TOY BOX」に収録されている「BüG-TRIPPER」の楽曲の中でも代表されるバラード曲。「アキカゼ」のMVはとても特徴的で、その映像美が強く印象付いていたが、ライブで聴くこの曲もまた違う趣で、別れのストーリーであるけれど何処か前向きな曲でもあり、改めて素敵な楽曲だと再認識させられる。

映像を取り入れた笑いが絶えないMCの後は、新曲「Open up your sky」が続いた。” 飛んで!” というIbuka の声のとおり、まるで空を遊泳するような楽しく雰囲気のある楽曲だ。おそらくこの「Open up your sky」も、改めて好きなタイミングで聴く事ができるよう後にリリースされる事だろう。

「BüG-TRIPPER」と行く空の旅も後半に差し掛かり、個人的にもとても楽しみな「Y」の曲紹介で会場の盛り上がりに拍車がかかる。もうこの曲は今日この会場にいるオーディエンスでおそらく知らない人はいないだろう。それほどに「BüG-TRIPPER」を代表する楽曲、といっても過言ではない。メンバーもオーディエンスもこの最高の瞬間を共有するべく、お馴染みの振付や掛け声で「Y」という楽曲に身を寄せた。

Ibukaの会場スタッフやオーディエンスへ向けた感謝の言葉の後は、新曲「愛のカタチ」が続いた。Gt. HidakaのクリーントーンにのせたIbukaの語りかけるような歌声から始まるこの曲は、刹那に溺れる楽曲かと思いきや、後半はアップテンポへ推移する、またメンバーやファンも含めたシンガロングを伴う壮大で力強い楽曲だ。

Yuki Hidaka

Hidaka の一切の妥協がない音への追求と、緻密で正確なプレイスタイルは、自身の表現の先に待つファンの事を常に意識している表れだろう。楽曲のアレンジやHidaka が考案するライブS.E も、その一つ一つの作品に躊躇なき拘りを見せるHidakaの音楽センスの織り成す先には、もはや芸術的と言えるほど特別な世界が広がっている。

行きつく暇もなく一瞬のうちに終盤に差し掛かった「BüG-TRIPPER 3rd Anniversary ONEMAN SHOW Wonderful View !! 」は、アンコールに応え、ラストは楽曲「バグトリッパー」で、改めてこの会場が一つである事を諭すかのように、4人は今日のフライトの到着と、これからの旅の始まりをファンへ伝えた。

スタートから終演まで、細部までファンに如何に楽しんでもらうか、その一心で作り込まれた「BüG-TRIPPER」のライブは、その演出、ライブ構成一つをとっても誰もが高揚感を覚える事は間違いない。何故ならば、自らライブを監修する音楽の天才 Ibuka には、ファンが「BüG-TRIPPER」というバンドに何を求めているのか、自分達の役割が一体何なのか、自身が背負う責任を客観的に捉える事ができているのかもしれない。メンバー皆でそれをプレッシャーとせず逆に音楽への情熱と変換する、それが「BüG-TRIPPER」の魅力の原点なのかもしれない。

終演を迎えてもなお、ファンはこれから新たな「BüG-TRIPPER」と行く旅の始まりを認識すると共に、今日のライブの余韻に酔いしれる。

バラの香りに揺られながら...

ー writer ネロ

setlist
「ONEMAN SHOW Wonderful View !!」

// BüG-TRIPPER Live Schedule //

4/26 名古屋R.A.D ワンコインONEMAN!
t.livepocket.jp/e/wo069

7/31 渋谷O-Crest ONEMAN SHOW!
eplus.jp/bug-tripper/

HP
lit.link/bugtripper