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【音楽美術館 YUU/ユウ】“ 自由であることを恐れずに、やりたい事を実現してほしい “ バイオリニストでデザイナーでもある唯一無二のアーティスト「YUU」の素顔に迫る!/ Chapter 2

※FORTIS/音楽美術館:こちらの記事は、埋め込み動画を鑑賞しながらお読みいただく事で、よりアーティストを近く感じられます。


// 前回に引き続き、バイオリニスト・デザイナーとして活動するYUUさんにお話しを伺いました //
(Interviewer:KAYO / Writing:NERO)

Chapter1 はこちらから↓
YouTube1動画の再生回数は脅威の500万回!YUU (ユウ) の素顔に迫る!

Chapter3(最終章) はこちらから↓
いい事も良くないことも全てを将来の糧に。バイオリニストでありデザイナーでもある唯一無二のアーティスト YUU (ユウ) の素顔に迫る!~ Chapter3(最終回)~



【 YUUにとってのバイオリンとは 】

ー YUUさんにとってバイオリンとは、もちろん一言でお話しいただくのは難しいとは思いますが、あえてお伺いします。

YUU:正直、ちょうど中高生くらい、難しい年頃ですよね。毎日が楽しくない、人生自体があんまり楽しくないみたいに感じていた時期が僕にもあって。生きていることにも希望が持てなくて、生きてるのがつらくて毎日部屋の隅で泣いてたような時期が僕にもあったんです。でも、そこから抜け出させてくれたのが、当時はあまり好きではなかったバイオリンでした。ピアノをやっていた友人に誘ってもらって学校の音楽部に入ったことや、葉加瀬太郎さんというバイオリニストの存在を知ったこと、他にもいくつかきっかけがあって、バイオリンに対する意識が変わったというか、「案外バイオリンも楽しくて、悪くないかも」って思えるようになったんです。その辺りからバイオリンを通じて友達も増えていって、毎日が前より楽しくなって。いつの間にかバイオリンで色んな活動をする様になり、今に至る感じです。中高の話から一気に今に至っちゃいましたけど(笑) 

ー  バイオリンという楽器が時には厳しく、時には励ましYUUさんを救ってくれたわけですね。

そうですね、そういう意味ではバイオリンが人生の転機を与えてくれたというか、僕の人生を変えてくれた存在だったというか。多分バイオリンを続けてなかったら、毎日がつまらなくて人生に希望が持てなかった当時の自分のままだったと思います。もしかしたら今ここに自分はいなかったかもしれない。少なくとも今みたいな人生は送れてなかったですね。そう考えるとバイオリンが人生を変えてくれたというのは、決して過言ではないなと思います。バイオリンに生かしてもらった人生だと思っています。



― ありがとうございます。その頃に本当の意味で始まったバイオリンと歩んでこられたこれまでの成果は、もちろんYUUさんが元来持っている音楽のセンスや、その頃から触れてきた音楽なども相まっての事だと思います。では次に特に影響を受けた音楽はどのようなものだったのでしょうか。

YUU:実はですね、バイオリンと言えばクラシック音楽というイメージがやっぱりあると思うんですけど、僕は元々クラシック音楽があまり好きではなかったというか、あまり興味が持てなくて。両親はクラシックが好きで僕にバイオリンを習わせてくれたのにも関わらず…。そこは両親には申し訳ないんですけど。実際、バイオリン教室で習っていたのもクラシックの曲ばかりだったんですが、僕自身は音楽といったらやっぱりその時の流行りのJ-POPだったりロックバンドだったりを普通に聞いていて、そっちのほうが好きでした。ヴィジュアル系バンドも好きでよく聴いていましたね。今の活動ではアニソンやボーカロイド楽曲のカバーをすることが多い僕ですが、衣装や演奏スタイルは、ロックバンドやヴィジュアル系バンドからの影響が大きいですね。

―  なるほど、それらのバックグラウンドがあってからこそ生まれる着想なんですね。

それから影響を受けたバイオリニストさんでお話すると、やはり先ほども出た葉加瀬太郎さんですね。「情熱大陸」という有名な曲がありますけど、ラテン調でありながらとてもキャッチ―な楽曲で、初めて聴いた時は「バイオリンという楽器って、決してクラシックに限らずこういうプレイもありなんだ」と衝撃でした。目から鱗というか。暗黙の了解みたいな感じで、バイオリンはクラシックの曲だけを弾くもの、と幼い頃からずっと思い込んでいたので、もっと自由にやっていいんだ、楽器って、音楽って、実は自由なんだ、と少年だった僕は気付かされたんですね。それでちゃんと聴いてみると、普段聴いていたロックバンドやヴィジュアル系バンドの楽曲なんかにもストリングスの音色が多く入っていたりして…ストリングスなので厳密にはバイオリンではないんですけどね、似たような音が入っていて。高校の友達とそういった楽曲をカバーして、友達がギターを弾いて僕はバイオリンを弾いて…ちょっとしたコピーバンドっぽいことも始めてみたりして。自分の中でヴァイオリンの可能性、音楽の可能性が広がったというか、希望が広がったみたいな感覚がありました。中高生の頃に受けた影響ってほんとに大きいですね。

― バンドでの音作りの目線からはバイオリンの生音なんてとても贅沢で、実際は似た音源を用いる事が殆どだと思います。

YUU: そうかもしれないですね。バイオリンを楽曲のバックに使う場合は1本ではなく複数本のバイオリンを同時収録するケースが多いので、たしかに贅沢かも。バイオリンソロなんかは1本で収録しますが、やっぱりバイオリニストさんはクラシックをメインに弾かれる方が殆どで、ポップスやロックみたいなジャンルに寄せる人は人口的には少ないと思います。そういう意味でも、贅沢という感覚は確かにあるのかもしれないですね。


【 アーティスト活動で、特に喜びを感じる瞬間、苦しさを感じる瞬間は 】

― アーティスト活動で特に喜びを感じる瞬間についてお聞きします。

YUU:僕の動画や活動を見て頂いた事がきっかけで、「自分もバイオリン始めました」とか、「昔バイオリンやってて、物置にしまってたのを久しぶりに引っ張り出して弾いてみました」みたいなコメントをいただいた時、そういうのは凄く嬉しいですね。やっぱり自分がバイオリンを弾く事でみんなにバイオリンが広まっていくのはとても嬉しいです。直接バイオリンに関係ないことでも、「動画を見て元気を貰いました」とか、「あんまり毎日楽しくなかったけど、YUUさんの活動を見る事が楽しみになって、最近頑張ってます」とか、そうやって誰かに希望をあげられている事を実感できた時も本当に嬉しいですね。元々、自分も毎日があんまり楽しくなくて人生に希望が持てない時期があったからこそ、そしてバイオリンにそんな人生を変えてもらった過去があるからこそ、今度は自分のバイオリンで誰かの人生を少しでも変えてあげられたなら、僕が生きてきたこと、やってきたことは意味があったんだなって思える。それを実感できる瞬間は本当に嬉しいですし、僕自身も救われた気持ちになります。

― では今度は逆にアーティスト活動で苦しさを感じる瞬間はありますか。

YUU:うーん、難しいですね…。もちろん苦しい事もありますよ。でもどこまで話していいのかな、っていう。(笑) そうですね、やっぱり頑張って作って公開した動画があんまり見てもらえなかったり、そういう時は苦しいですね、単純に(笑) それと同じで、イベントやライブも思ったよりお客さんが来てくれなかった時とか…(笑) 苦しいというよりは何だろう、自分の力不足を実感した時に、悔しさから来る苦しさという感じなのかもしれないですね。あとは単純に動画編集なんかは大変なので、そういう制作の苦しさはありますね。「終わらね~」みたいな。(笑) 自分の個人的なソロの動画だと比較的制限はなくて、納得いくまで作り込んで、ここまでできたから公開、っていう線引きが自分の判断で出来るわけですけど、コラボものとか期限が決まっていたりすると、その決まった期限までに納得いくところまで作り込まなきゃいけなかったりするので、その兼ね合いが難しい。まだ納得できてない、けど期限は迫ってる、みたいな時とかは徹夜で制作して、それでもある程度の妥協ラインでリリースせざるを得ない事とかもあって。そういう制作上の苦しさやもどかしさを感じる場面はやっぱりありますね。

― 難しい質問に関わらず答えていただいてありがとうございます。

YUU:いえいえ(笑)

― 今のお話にあったソロでの動画とコラボものとでは、やはり制作の上で違いがあるものなのでしょうか。

YUU:そうですね、制作の上でも今お話したような違いがありますし、公開に関してもコラボものは少し扱いが難しいというか。元々、僕はニコニコ動画で動画を公開していて。当初、10年くらい前ですね、今みたいにYouTubeがまだメジャーではなくて、どちらかというとニコニコ動画の文化が僕のルーツになっていて、ニコニコ動画って結構そういったコラボ的な文化が強かったんですよ。それがルーツとしてあるので、コラボをやること自体には僕自身あまり抵抗はないんですけど、ニコニコ動画とYouTubeって同じ動画投稿サイトなんだけど性質が違っていて。ざっくり言うと、YouTubeってあんまりコラボには向いてないプラットフォームだと僕は感じています。ニコニコ動画って、どちらかというと動画そのものが主役なんですよ。まず動画ありきで、それを誰が上げたのかはその次に来るイメージがある。一方でYouTubeはまずチャンネルありきで、そのチャンネルのコンテンツとして動画がある、っていう順番なんです。チャンネルの存在、そのチャンネルのユーチューバーの存在がまず先にあって、その中の1コンテンツとして動画が見られるイメージなんですね。YouTube側としても、動画そのものよりもチャンネルという概念を優先する考え方が強い仕組みになっているように感じます。コラボで複数人が協力して一つの作品を制作する場合、必ず誰か1人のチャンネルに動画を紐づけて公開しないといけないわけで、どうしてもその公開したチャンネルのコンテンツという見え方になってしまう。参加したメンバー全員が平等な立場でコラボ作品を公開するということが、今のYouTubeでは仕組み的に難しい部分があると感じていますね。

― YouTubeでは音楽系ではないユーチューバーの方たちが双方のチャンネルで動画を上げるコラボをよく見かけますが、アーティスト数名での同時演奏の場合はそうはならないという事ですね。

YUU: そうですね。音楽系だとそれが少し難しくて。音楽以外のコラボ動画だと、ここまではAさんのチャンネルで公開して、続きはBさんのチャンネルで見てね、とかができますよね。ゲーム実況でも、Aさんの画面とBさんの画面、それぞれがプレイする別視点のゲーム画面を見せることができる。1つのコンテンツを複数のチャンネルで別動画として公開する事が可能なんです。けど音楽って、特にミュージックビデオ系のコラボの場合、基本は1種類の映像ですし、曲の途中でちょん切って続きは別チャンネルで、なんてわけにもいかない。固定バンドでオフィシャルのチャンネルがあるようなケースだとそこに集約すればいいので問題ないんですけど、セッション的に集まって一つの作品を作った際の音楽コラボって、YouTubeだと扱いが難しいなって感じますね。ニコニコ動画全盛期によく目にした、歌や楽器のソロプレイヤー同士が集まって1つの音楽を奏でるようなネットならではの音楽コラボ作品をYouTubeではあまり見かけないのも、そのあたりの事情が大きいんじゃないかと僕は思っています。せっかくYouTubeにも魅力的なアーティストやプレイヤーがたくさんいるのに、みんな1人1人バラバラに音楽をしている。横のつながりも広がりにくいですし、そこはなんだか少しもったいないなとは感じてしまいますね。



【アーティスト活動を通してファンや社会に伝えたいこと】

― アーティスト活動を通じてファンや社会に伝えたいことはありますでしょうか?

YUU:僕がそもそもこの活動をやっている一つの目的として、バイオリンって自由なんだよ、という事を伝えいと思っていて。僕自身もバイオリンはクラッシックしかやっちゃダメなんだ、と思っていた時期があるだけに、本当はバイオリンはポップ系でもロック系でもアニソンでもボカロでもゲーム音楽でも、色んなジャンルで色んな弾き方ができるという事、バイオリンに限らず、音楽って自由なんだよ、という事を伝えたい、そんな想いがあってこの活動を続けています。見た目に関してもバイオリンを弾く人ってスーツだったりフォーマルな格好のイメージが強いと思うんですけど、僕の場合もっとラフだったり、ロックやヴィジュアル系に寄った格好だったりで、そういうのも含めて「こういうスタイルもありなんだ」と目から鱗というか、見てくれた人にとって何かしらの“気付き“になってもらえたら、という想いはあります。

― 今のお話はより深くお聞きしたい点で、例えば「TOKYO OMNIBUS」では、直接、企業がアーティストにオファーをするという、そこにはジャンルの壁やアーティストの活動スタイルに制限はなく、アーティストがより自由に自身を表現できて、またその機会を増やす、そういう想いが一つの形となったプロジェクトですが、今のお話でバイオリンは視覚的にも楽しくてカッコよくて、見せ方は弾く人次第で自由なんだよ、という事、勝手ながら通じる部分が多くあると言いますか、とてもいいお話を聞けました。ありがとうございます。

YUU:本当ですか、それは僕も嬉しいです。一人のアーティストとして、バイオリンや音楽をやっている人、やっていない人も関係なく、幅広い人達に向けて、「音楽に限らず何でももっと自由でいいんだよ」っていうのは伝えたい事で。みんなそれぞれ趣味があったり、嫌々かもしれないけど仕事があったりして、その趣味や仕事だってちょっと見方を変えたりするだけでもっと自由に変わってくるというか。見方や気持ちの持ち方、きっかけ一つで、どんなことも、もっと楽になったり楽しくなったりすると思うんです。そういうことも含めてみんなに伝えられればな、と思います。

― その想いはYUUさんの演奏をきいた人にはきっと伝わっていると思います。

YUU:ありがとうございます。あと大事なのは、自由にやる上で恐れないようにしてほしい、という事ですね。もちろん誰かに迷惑をかけてしまう事はだめだけど、人に迷惑をかけない範囲で自分なりに自由にやるっていうのはとても大事だと思います。繰り返しになりますけど、自由にすること、って決して悪いことではないんです。バイオリンでアニソンやヴィジュアル系やロックをやったって全然いい。一般的な常識や、みんながやってる事と違うから、という理由でやってはいけないなんて決まりはないんです。自由であることを気にしたり恐れたりしないで、自分のやりたい事を実現してほしいな、と思いますね。


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YUU / ユウ(Violinist , Designer)
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