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YouTube1動画の再生回数は脅威の500万回!バイオリニストでありデザイナーでもある唯一無二のアーティスト YUU (ユウ) の素顔に迫る!

東京代官山、昼下がりのカフェ、誰もが振り返るオーラを放つ YUU (ユウ)、ただその印象とは裏腹に、物腰はとても柔らかくスマートで、どこまでも紳士な振舞いに驚かされました。
(Interviewer:KAYO / Writing:NERO)

- 本日はよろしくお願いします。YUUさんは現在、拠点が大阪ということで本日はご足労いただき本当にありがとうございます。

YUU:いえいえ、こちらこそ。大阪東京間はよく行き来しているので大丈夫です。

【バイオリンと歩んできた幼少期】

- ではまず、YUUさんのバイオリンをもつそのスタイルがとても印象的で、バイオリンとの出会いについてお聞きしてもよろしいですか。

YUU:もちろんです。最初にバイオリンを始めたのは2歳半くらいですね。お稽古事として始めたので、自分の意思というよりは両親の考えで始めた、というところですね。両親、特に母が「子に残すべきは教養」という考えを持っていて、幼い頃から人より感受性の強かった僕に、将来音楽が助けになってくれるようにとの思いでバイオリンを習わせ始めたと聞いています。バイオリンならどこでも持ち運んで音楽ができますしね。

― YUUさんの親御さんが音楽家でいらっしゃるとか?

YUU: いえ、母が少しピアノが弾けるくらいです。両親共に音楽家ではないんですが音楽鑑賞が好きで、クラッシックのコンサートによく出かけたり、父は自宅でもよく聞いていたり。音楽好きではありますね。母方の親戚には音楽家やミュージシャンが何人かいるので、僕の習い事にバイオリンを選んだのはその影響もあったと思います。

― 2歳半、バイオリンを手に取れるくらいまで待たれていたのでしょうか。2歳半のYUUさんでも、手にもてるバイオリンがあったのでしょうか?

YUU:それがあるんですよね。バイオリンは1番小さいのは16分の1サイズで、8分の1や4分の1、ハーフサイズなどがありフルサイズですね。大抵は中学生くらいの時期にようやくフルサイズかなって感じで、それより小さい子は小さなバイオリンから始めますね。

― でも2歳半の頃って正しい音を押さえる事は可能なのでしょうか?

YUU:難しいですね。音自体も出てなかったと思います。バイオリンは左手で押さえて右手で弓を引く、という双方の手で全く別々の事をやる必要があるので、それぞれにある程度の技術が必要になります。もちろん楽器全般に言えることで、バイオリンに限った話ではないですけど、小さい子に両方を一緒にやらせるのは無理なので、僕の場合、最初は右手からでしたね。弓を持つ方です。それも最初は本物の弓ではなく、弓に似た棒みたいな物を持ってチャカチャカ振る、という事から始まりました。しばらくしてそれが本物の弓になり、左手も練習して徐々にステップアップする、その積み重ねでした。最初は音を出す事自体も苦労したと思います。

― バイオリンは初心者だと音をだすのも一苦労だとよく聞きます。

YUU:そうかもしれません。バイオリンに限らず楽器全般に言えることかもしれませんけどね。例えば管楽器とかトランペットとかに用いられるマウスピースですね、それ自体で音を出す事ができないとトランペット自体も音が出ないわけで、自分もそのマウスピースを友達に貸してもらって吹いてみた事があるんですけど音を出す事はできませんでした。バイオリンが特別難しい楽器、というわけでもないのかもしれません。


【ソロ活動とバンド(セッション)での意識的な違いについて】

―ソロでの活動とバンドやセッションの際の意識的な違いがあればおしえてください。

YUU:これまで固定バンドでの経験は未だないんです。セッションやその企画限りのメンバー構成でバンドでステージに立つ機会は多々ありますけどね。僕の今のスタンスは基本的にはソロでセッションに参加する、という感じです。もちろん特別な拘りがあるわけではなくて、これまでも固定バンドのお誘いをいただいた事もあって、ただ色々な都合でうまく形にならなくて今に至る、といったところです。

ソロとセッションでの意識的な違いは、やっぱりお客さんからの視点でどう変わるのか、例えばソロでは終始、自分をメインに見てもらえば良いわけですけど、セッションとなるとボーカルさんがいればボーカルさんが、いなければ自分がメロディーを取って、ギター、ドラム、ベースがサポート的な位置になる事があったり、楽曲やパート編成が変わると必ずしもそうでない場面もでてきたり。大抵はボーカルさんがいる場合はボーカルさんがメインになりますし、ギターソロの間はギターさんがメインになります。その際は自分がサポートに回るわけです。セッションの場合は視覚的にも音的にも、そういったバンドとしてのバランスがお客さんにどう映るのか、常に意識することが必要になりますね。一方で自分を見に来ていただいたお客さんの事を考えると、あまり脇役に徹しすぎても期待と違う思いをさせてしまう、ということもあると思っています。セッションでは引きすぎず出過ぎず、ステージに立つメンバー全体でのバランスを意識していますね。


【実現したいライブや演奏スタイル】

YUU:これまで基本的にカバー曲をやってきた事もあって、オリジナル曲の作曲やライブをやってみたいと思ってます。

― いやー、YUUさんのオリジナル楽曲聴きたいですね!

YUU:ありがとうございます。お客さんはどう考えるのか知りたいですね。ソロでオリジナル曲を始めるのか、例えばバンドを組んで、そのバンドでオリジナル楽曲を作成していくのか。

― バンドであっても、YUUさんがいてバイオリンがあるからこその楽曲も素晴らしいと思います。

YUU:ありがとうございます。完全に自分のオリジナル曲っていうのはないんですけど、これまでにコラボレーションやレコーディングのお仕事で、楽曲にバイオリンを入れさせていただいた作品はありますね。自分の編曲でバイオリンをのせた楽曲も幾つかあります。関わったアーティストさんやプロジェクトを全て含めると7,8枚ほどはCDにもなって出てますね。CD化されずYouTubeのみで公開されている楽曲も含めるともっとあります。中にはメンバーさんもほぼ固定でやっているプロジェクトもあって、それは正確にはバンドではないんですけど、オリジナル楽曲でのバンドライブみたいな、今後、そういった話が出てくればおもしろいですね。

僕自身、もちろん一から全て自分で曲を書いてみたい思いもありますし、各パートそれぞれに秀でたメンバーの力を借りて、自分の考えた楽曲を一緒に形にしていく、そういった形もあって良いと思っています。


【YUUにとってのバイオリンとは】

ー YUUさんにとってバイオリンとはどういったものなのでしょうか。すみませんアバウトで、、

YUU:そうですね、確かに一言では言えないかも(笑 でも、僕にとってバイオリンは“人生”といっても過言ではないかもしれません。と言うのも人生を変えてくれたというか、”言い過ぎやろ”、って突っ込まれそうですけど(笑 僕ね、実はバイオリンってそんなに好きじゃなかったんです。幼少期はお稽古みたいな感じで、自分で進んでやる、というよりは習い事なので仕方なく通っていた感じで。でもやっぱりバイオリンが弾ける事自体が珍しいので、どちらかというと特技とは捉えていたものの、特別ポジティブな気持ちはなくて、正直、練習もあまりしていなかったんです。バイオリン教室に通っていたから教室に行く前は先生に怒られないように練習をしてから行く、その程度で。そして、僕が高校生くらいの時です。葉加瀬太郎さんという方が弾かれている情熱大陸のテーマ、あの曲に出会ったんです。その辺りからでしょうか、少しずつバイオリンが楽しい、と感じ始めたのは。

これ、話すと少し長くなりそうですけど大丈夫ですか?(笑

― 次回に続く。


Chapter 2 はこちら↓
“ 自由であることを恐れずに、やりたい事を実現してほしい “ バイオリニストでデザイナーでもある唯一無二のアーティスト「YUU」の素顔に迫る!


Chapter 3(最終章) はこちらから↓
いい事も良くないことも全てを将来の糧に。バイオリニストでありデザイナーでもある唯一無二のアーティスト YUU (ユウ) の素顔に迫る!~ Chapter3(最終回)~

もっと「YUU」の事を知りたければこちらをチェック!!

YUU / ユウ(Violinist , Designer)
YouTube https://www.youtube.com/user/YuuVioli...
twitter https://twitter.com/yuu_violin